3 Sep 2018
今回は、なぜ慶應義塾大学卒という高学歴があるにもかかわらず日本が誇る低収入職業の1つであるテニスコーチになったのか、その理由を書きたいと思います。
教えているジュニアの子たちには、「なんで高田さんは慶應大学出てるのにテニスコーチをしているんですか?馬鹿なんですか?」と聞かれる始末です。
だから、テニスコーチという道を選んだ理由を語らずにはいられないのです。
なぜ僕はテニスコーチという道を選んだのか?
僕が本格的にテニスコーチになろうと思ったのは大学1年生の頃でした。
そのときの理由は「テニスコーチとしてジュニアを育成し、日本を代表する選手を育てたかったから」です。
しかし、その後母校の部活動をヘッドコーチとして率いて、学校史上初の全国大会出場を成し遂げたとき、「なにか(テニスコーチは)違うな…。」という思いになりました。
なぜなら、選手・コーチ共に「テニスを極める」ということは「なにかを犠牲にする」ということとセットだと気づいたからです。
これからずっと厳しい競技スポーツの世界に身を置くのは、小心者の僕には幸せではないと思ったのです。
でも、「日本を代表するプロテニスプレーヤーが生まれる現場に関わりたい!」という思いは変わりませんでした。
だから、当初の理由からは多少ずれましたが、テニスコーチになるという道を選びました。
そして、大学卒業とともに学生時代に元々通っていたテニススクール(https://www.lnix.co.jp/)に本格的にお世話になることにしました。
ただ、テニスコーチといっても朝から晩までテニスコートでテニスを教える専業テニスコーチにはなりませんでした。
テニスを教えるのは夕方からの2~3時間だけで、それ以外の時間はプロテニスプレーヤーを育てるのに適したテニススクールの経営状態を作り上げるために働くという契約を結びました。
そして、幸運なことに2017年8月~2018年7月で新規入会者数と売り上げを倍増させることに成功しました。
テニスコーチになるという道を選んでどうだったか?
正直、同世代のテニスコーチには申し訳ないほど、時間対収入は良いです。
僕は、テニスコーチになるという道を選んでよかったと思います。
なぜなら、テニスコーチになることが自分を最も生かす道だと思うからです。
調べたことはありませんが、慶應義塾大学卒のテニスコーチって多分片手で数えられるくらいしかいません。
しかも、その中で18歳からコーチングを始めて、20代前半で指導者として全国大会を経験している人はほぼ聞いたことがありません。
また、こんなに早い段階で経営面を任せてもらえるなんてことは、元々ほぼ毎日のように通っていたテニススクールだからこそ出来たことだと思います。
本当に感謝しています。
だから、僕にとって「テニスコーチになる」という選択は、自分を「唯一の存在にする」ことと同意だったのです。
慶應大学卒のエリート銀行員、慶應大学卒のエリート商社マンはたくさんいます。
そこには熾烈な競争が生まれます。その環境で唯一の存在になるのはとても大変なことです。
僕は勉強やテニスのようなメジャーな競争で1番になることができなかった「普通」の人間です。
そのような環境に入っても生き残ることは出来ません。
つまり、慶應義塾大学卒のテニスコーチになるという道は僕にとってベストアンサーだったのです。
まとめ
多分、僕と同じように「やりたいはあるけど業界的に低収入だからどうしよう…。」というジレンマに苦しんでいる人は多いと思います。
「いい大学に入ったのだから、いい会社に入らなくてはいけない。」
このプレッシャーは、否が応でも感じます。
ただ、今なら自信を持って「そんなの関係ねぇ!」といえます。
なぜなら、「高学歴」と「低収入職業」はとても相性がいいからです。頭のいい人は低収入職業を選びません。
今まさにこのジレンマに苦しんでいる、あなた。
過去に苦しみ今変わろうとしている、あなた。
大丈夫だから、思い切り舵を切って下さい。
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