前回は「なぜ経営難に陥るテニスクラブやテニススクールが増えているのか」について考えを述べました。

このまま放っておけば、必ず近いうちにテニスをする環境やテニスを習う環境は激減するでしょう。

それはテニス界全体にとっても、テニススクール運営会社にとっても、テニス愛好家・テニスコーチにとっても不利益なことだと言えるでしょう。

しかし、このような問題を解決するための具体的な方策は、未だに見えていないといっても過言ではないでしょう。

今回は、これからどのような経営をすればテニススクールやテニスクラブは生き残ることが出来るのかを考えてみたいと思います。

テニススクール運営会社の未来とは?

前回の記事にも書いたように、僕は近いうちにテニススクールは二極化すると考えています。そして、最終的には一極化するでしょう。

まずは「大手テニススクール運営会社」と「ある分野に特化した中小零細テニススクール運営会社・個人事業主」が生き残るでしょう。

なぜなら、テニススクール市場のシェアのほとんどを大手が握っており、それ以外をその他のテニススクール運営会社が取り合っているからです。

総人口が減ることでテニススクールに通う人口が減っていくなかで、盤石な大手テニススクールと少ないパイの取り合い(競争)に勝てる中小零細テニススクールが生き残るのです。

つまり、規模も実力も中途半端なテニススクールは市場から退場せざるを得ないということです。

ここまでは、前回の記事でも述べたと思います。

今回は、この次のフェーズ(さらにテニススクールに通う人口が減るフェーズ)まで考えてみましょう。

テニススクールに通う人口がさらに減ったとき、次に大きな打撃を受けるのは大手テニススクールでしょう。

なぜなら、市場全体が縮小するなかで大きな固定費を支払ったうえで利益を出し続けることはとても難しいからです。

市場規模の縮小と共に事業規模をリサイズしたり、新たな市場に参入したりすれば話は別ですが、このままの形を維持するのは厳しいでしょう。

つまり、最後に生き残るのは「ある分野に特化した中小零細テニススクール運営会社・個人事業主」だと言えるでしょう。

これからのテニススクール経営の在り方とは?

僕はこれからの時代におけるテニススクール経営のポイントは以下の3つであると考えています。

  1. 市場規模の縮小に見合ったサイズ感であること。(ダウンサイジング)
  2. 専門性を高めること。(ニッチ)
  3. 顧客の継続率を高めること。(コミュニティ)

まずは、企業規模の見直しが大切です。

無駄な人件費や固定費を削減できなければ、市場規模の縮小や他の優れたテニススクールとの競争に負けてしまうでしょう。

最近では、IoTやAIによる企業の戦略的縮小化が進んでいます。

これはテニススクールにも言えることで、これまでは店舗数を増やし規模を大きくすることが成功とみなされていましたが、これからは適したサイズ感を保つことの方が重要でしょう。

次に、専門性を高めることが重要です。

これは先に述べた規模の縮小にもつながるところがあります。

専門性を高めてある分野に特化させることが重要です。

例えば、ジュニア育成や女子ダブルスのように、テニスの中でもさらに細分化して売りを強めていくことが重要です。

「〇〇テニススクールといえばコレ!」という売りがあり、もはや競争にならない=独占している状態にすることが大切でしょう。

最後に、顧客の継続率を高めることが重要です。

これも先に述べた2つのことにつながるところがあります。

サイズ感を適切にしある分野の特化に成功すれば、小さな市場ではあるものの競争なく寡占状態にすることが出来ます。

しかし、市場が小さいゆえに次から次へとターゲットがあらわれるということはありません。

つまり、顧客の継続率を高めるということは安定したテニススクール運営には欠かせないということです。

顧客の継続率を高めるためには、それぞれのコーチが生徒さんをファン化するような実力と魅力を持っていることが重要です。

経営側からするとその素養のあるコーチを雇ったり、育てたりすることが大切でしょう。

そうすることでコーチとスクールを中心にコミュニティが出来上がり、小さくても安定した運営を行うことが出来るようになるでしょう。

まとめ

近年は一部の市場を除いて、明らかに成長から成熟の段階へと移行してきています。

だからこそ、これまでのように単純に売り上げや利益を伸ばすことだけを考えていればよいということはなくなってきました。

これからも売り上げや利益を伸ばすことばかりを追い求めれば、確実にどこかで行き詰まりが出てくるでしょう。

生徒-コーチ・スタッフ-経営者、全員が幸せになるようなテニススクールを運営出来たら良いのではないでしょうか?

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