14 Apr 2017
この4月から実際に既存のテニススクール・テニスクラブの中に入って経営に対して意見をするようになりました。
取っ掛かりとして、これまで全く機能していなかったホームページやブログ・SNSなどを使ったウェブ集客に重点を置いて取り組んでいますが、少しずつ入会の際のアンケートに「ホームページやブログを見た」という人の割合が増えてきました。
正直、インターネット集客でこんなに早く成果が出るとは思っていませんでしたが…。
今日は、テニススクールやテニスクラブの集客について、これまでの経過をもとに考えてみたいと思います。
テニススクール・テニスクラブの集客で結果を出すためには?
これまで、テニススクールやテニスクラブの集客方法と言えば、チラシ・POP・ダイレクトメール(DM)が主な手段でした。
しかし、最近はインフラとしてのインターネットが整備されパソコンやスマホの普及率が上がったため、ほとんどの人が情報に対して「能動的」なアプローチをするようになりました。
自分の欲しい情報にはいつでも・どこでも辿り着けるようになったわけです。
そのため、チラシ等の「受動的」な情報へのアプローチは使い方を工夫しないと、迷惑なスパムとして扱われてしまいます。
もちろん全く効果がないわけではありませんが、それぞれの集客方法のメリット・デメリットを知り、使い分けをきちんとすることが大切なのです。
テニススクール・テニスクラブにおける集客方法の使い分けとは?
では、先に挙げたようなチラシ・POP、DM、ホームページ・ブログ、SNSそれぞれの集客方法がテニススクールやテニスクラブの人集めに対してどのようなメリット・デメリットを持っているのか考えてみましょう。
チラシやPOPによる集客のメリット・デメリット
これまで、チラシやPOPによる集客はテニススクールやテニスクラブにとって生命線でした。
しかし、先にも述べたように情報へのアプローチ方法が変化したことで、チラシやPOPのような不特定多数に対して同一メッセージが投げかけられるコミュニケーションを鬱陶しく感じるようになっています。
実際に、最近はチラシから入会まで結びつくケースは稀です。
メリットを1つ上げるとすれば強制的に多くの人の目につくため「ザイアンスの効果」が期待できることくらいでしょう。
ダイレクトメール(DM)による集客のメリット・デメリット
これまで、ダイレクトメール(DM)は休会者に対して復帰を促す方法として使われることがありました。
チラシやPOPのように「1対不特定多数」ではなく「1対1」のコミュニケーションが取れるのは大きなメリットでしょう。
デメリットとしては、休会者に対してそれぞれメールや手紙を出さなくてはいけないため手間がかかることでしょう。
丁寧につくり込めばダイレクトメールはこの時代でも強力な集客ツールと言えるでしょう。
ホームページやブログを使ったウェブ集客のメリット・デメリット
先にも述べたように、インターネットがインフラとして整備されてきた昨今、能動的に必要な情報へアプローチすることが自然になりました。
そのため、チラシやPOPと違い「テニススクールに通いたい人」のみに刺さるメッセージを提示することが可能になりました。元から通うモチベーションのある人ですから、入会率が大幅に高まることは間違いないでしょう。
しかし、環境が整ったとは言っても、スポーツ業界のほとんどの企業やチームは未だにホームページやブログを上手く使いこなすことが出来ていないのが現状です。
きちんとインターネット集客やビジネスについて知見を持っていないと、ホームページやブログが集客力を持たないただの掲示板になってしまうのです。
少なくとも「地域名+テニススクール」というキーワードで検索上位表示されるようにする程度の技術力がなくてはいけません。
SNSによる集客のメリット・デメリット
SNSによる集客とホームページ・ブログによる集客を一緒くたに考えている人が多いですが、実際にはSNSとホームページ・ブログでは集まる人の質が大きく異なります。
SNSは、自動的にプログラムが判断して情報を流してくれるため、情報に対するアプローチが受動的になる側面を持っています。
そのため、ホームページやブログよりも入会へのモチベーションが低いのはデメリットですが、多くの人に自動的にリーチ出来るのがSNSによる集客のメリットといえるでしょう。
これからは、現代版のチラシやCMの役割を果たすのではないでしょうか。
まとめ
インターネットが普及してから、人と情報の関係性が大きく変わりました。
これまでは、不特定多数に対してテニススクールやテニスクラブ側から情報を提供しない限り集客のチャンスはありませんでした。
これからは、検索の時代です。いや、もはや検索すらしない時代に突入するかもしれません。
どちらにしても特定のモチベーションを持った人に刺さるメッセージ性のあるホームページやブログ、SNSを用意することが、これからの集客の第一歩になるでしょう。
手遅れになる前に。まずは一歩を踏み出しましょう。
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コメント
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2017年 7月 05日トラックバック:テニススクールを経営する方法とその手順を公開! |
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2017年 7月 05日トラックバック:テニススクールの経営を始める方法とその手順を公開! |
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2017年 9月 07日
全ての記事を拝見しました。
テニスコーチ個人だけではなくテニス業界の構造的な問題にも言及されていて考察がとても興味深かったです。
大学時代に読んだイノベーションやマーケットオリエンテーションなどの論文の内容をついつい思い出してしまいました。。。
私は錦織ブームの影響で社会人からテニスを始めたのですが、テニスコートやスクールが年々減っていく現状を知り、地域レベルで見たときにテニス業界が盛り上がっていないことに驚きました。
しかし、実際にスクールに行ったり、イベントなどに参加してみると運営組織がずさんな印象をうけたため、記事の内容に妙に納得してしまいました。
筆者さんが提案されていたアイデアや具体策を基に今後どういった経営をされるのか楽しみにしています。
I.K様
ご丁寧なコメントを残して頂きありがとうございます。ぼく自身は、学問としてビジネスや経営を体系的に学んだことがありませんが、実体験を元に論理的な考察をしていくと学問的に論述されているものに近づいていくのを面白く感じております。これからのテニス業界がより良いものになるように、情報や考察の発信だけに留まらず具体的な行動に移していきます。今後とも応援して頂ければ幸いです。